遺品整理とは

遺品整理とは、故人が生存中に所有していたものを遺品とし、それらを整理し片付けることをいいます。

遺品は、貴重品・金品、通帳・印鑑など直接的な財産となるもの、遺族にとって形見として残すもの、遺品処理として片づける必要のあるものに分けて整理していく必要があります。

遺品整理は、何時しなければならないという決まりはありませんが、借家や賃貸アパートなど賃貸住宅を明け渡さなくてはならないような場合は、葬儀などの法事が終わってから、直ちに遺品整理をおこなう必要があります。

遺品整理の変化

昔は二世代家族、三世代家族など、多世代家族が主流だったため、遺品整理はご家族がやるのが慣わしで、やりやすい環境でした。

しかし、今は平均寿命が伸び、ご遺族の高齢化、さらに核家族が主流となって離れて暮らすご家族が多くなり、遺品整理にかかる負担が大きくなっているため、遺品整理のプロの業者に任せることが多くなってきています。

遺品整理前の7つのチェック

  • CHECK1. 遺言書の有無

最も重要なのが、遺言書がある時です。故人様の最終意思を確認するための大切な書類です。
封印のある遺言書は絶対に開封してはいけません。
遺言書を発見したら、すぐに家庭裁判所 に検認(内容を確認する手続き)の申し立てをして、相続人や代理人立ち会いの下で、開封してください。

  • CHECK2.  通帳・印鑑・権利書などの貴重品の保管

人が亡くなると、死亡届提出や銀行口座の処理など、さまざまな手続きが必要となります。
印鑑や通帳、不動産の権利書、保険証、年金手帳、証券などの重要書類は手続き完了まで大切に保管しておいてください。
日記・手紙・手帳(住所録やメモなど)・預金通帳などは、1年から2年程度は必要になることもあります。

  • CHECK3.  家賃の滞納がある

家賃の滞納があった場合、相続財産の一つとなりますので、相続手続きが終わるまでは支払わずに司法書士などの専門家に相談しましょう。

  • CHECK4.  エアコンなどの備品の所有者がわからない

賃貸住宅の場合、エアコンや照明器具などは家主の所有物の場合が多く、勝手に撤去してしまうとトラブルの原因となりますので、わからない場合は大家に確認をとりましょう。

  • CHECK5.  お仏壇・神棚がある有者がわからない

まずは、ご先祖様への敬意を払い、仏壇・神棚を購入したお店やそれぞれの宗派に、ご供養の相談をされることをおすすめします。
または供養の手配やお焚き上げ 請け負う業者もありますので、遺品整理の業者にお願いして比較してみるのもよいかもしれません。

  • CHECK6.  物置や庭などにも遺品がある

特に賃貸のマンション・アパートなどの場合は、物置が別のフロアにある場合が多いため、大家さんに確認してください。

  • CHECK7.  家庭ゴミでだせない廃棄物がある

注射器などの医療廃棄物、家庭ごみと扱いが異なる廃棄物はお住まいの区市町村のルールに従って処分してください。